ふわふわパウダー
日下くんは楽しそうにお弁当を食べ始めた。
「食わんの?」
「えっ?」
あたしは膝の上に、容器を乗せたままだった。
食べる気なんて、とても起きなかった。
あたしは俯く。
「食わねーと、元気出ねーよ。午後もたくさん競技あるからね~」
日下くんは、あたしの容器の蓋を開けて、もう一度あたしの膝に置いた。
「あたし、午後は出ないから」
あたしは悲壮感漂う顔で、卵焼きやらコロッケやら入ってるお弁当を見つめた。
「そんなガッカリするなよ。リレーくらいで」
上から、ため息混じりの声がした。
あたしは顔を上げた。
「だって、あと少しで1位だったのに。あたしのせいでビリだし」
止まっていた涙が、また溢れてきた。
「逆転もされちゃったし」
言葉に出してみたら、さっきよりも辛くなってしまった。
あたしはボロボロと泣いてしまった。
「食わんの?」
「えっ?」
あたしは膝の上に、容器を乗せたままだった。
食べる気なんて、とても起きなかった。
あたしは俯く。
「食わねーと、元気出ねーよ。午後もたくさん競技あるからね~」
日下くんは、あたしの容器の蓋を開けて、もう一度あたしの膝に置いた。
「あたし、午後は出ないから」
あたしは悲壮感漂う顔で、卵焼きやらコロッケやら入ってるお弁当を見つめた。
「そんなガッカリするなよ。リレーくらいで」
上から、ため息混じりの声がした。
あたしは顔を上げた。
「だって、あと少しで1位だったのに。あたしのせいでビリだし」
止まっていた涙が、また溢れてきた。
「逆転もされちゃったし」
言葉に出してみたら、さっきよりも辛くなってしまった。
あたしはボロボロと泣いてしまった。