隣のキミをもっと溺愛、したい。
第一章
隣の席のキミ。
【羽衣 side】
お腹いっぱいの5時間目。
心地の良い春の風が、
ベージュのカーテンをふわりと揺らす。
隣の席の一ノ瀬くんはバスケ部のエース。
朝練で疲れているのか、
うとうとと気持ち良さそうに
寝ている一ノ瀬くんの横顔に
太陽の光の粒が跳ねて、
アーモンド形の瞳を縁取る長いまつげが
キラキラと光る。
風に揺れる少し長めの黒い髪。
綺麗な横顔だなーと
ぼんやりと眺めていると、
うっすらとまぶたを開けた
一ノ瀬くんと目が合った。
「……ん?」
がばっと起き上がって、
ねぼけた眼差しで
黒板をじっと見つめた一ノ瀬くんは
ゆっくりと目を閉じて再び夢のなかへ。
うん、今日の一ノ瀬くんも通常運転です。
お腹いっぱいの5時間目。
心地の良い春の風が、
ベージュのカーテンをふわりと揺らす。
隣の席の一ノ瀬くんはバスケ部のエース。
朝練で疲れているのか、
うとうとと気持ち良さそうに
寝ている一ノ瀬くんの横顔に
太陽の光の粒が跳ねて、
アーモンド形の瞳を縁取る長いまつげが
キラキラと光る。
風に揺れる少し長めの黒い髪。
綺麗な横顔だなーと
ぼんやりと眺めていると、
うっすらとまぶたを開けた
一ノ瀬くんと目が合った。
「……ん?」
がばっと起き上がって、
ねぼけた眼差しで
黒板をじっと見つめた一ノ瀬くんは
ゆっくりと目を閉じて再び夢のなかへ。
うん、今日の一ノ瀬くんも通常運転です。
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