隣のキミをもっと溺愛、したい。
「一ノ瀬くん、本当にすごかった。
もう、上手いとか、カッコイイとか、
そういうことじゃないんだね。
ものすごく綺麗で、感動的だった」
日が落ちて、
教室にオレンジ色の夕陽が差し込み、
一ノ瀬くんのシルエットが
金色に輝く。
そんな一ノ瀬くんの姿に、
また胸がギュッと苦しくなる。
「綺麗で、感動的?」
「うん、芸術的っていうか!
ひとつひとつの技とか
ドリブルしている姿勢とか、
シュートするときの体の伸びとか、
一ノ瀬くんの動作のひとつひとつが
すごく丁寧で綺麗だったの。
見てて息が止まるかと思うくらい。
なんだか感動したの」
するとそれを聞いた一ノ瀬くんが
一瞬停止したあとに
ものすごく柔らかい笑顔を見せた。
「ヤバイ、すげえ嬉しいかも」
一ノ瀬くんが嬉しそうに
長いまつげを伏せると、
一ノ瀬くんの前髪がさらりと揺れる。
なんて、綺麗な横顔なんだろう……
一ノ瀬くんの無邪気な笑顔に、
心臓が大きく波打つ。
心のうちの動揺を悟られないように、
言葉をつなぐ。
「バスケ、面白いなって思ったよ。
早すぎてついていけないところもあったし、
一ノ瀬くんしか見れなかったけど」
すると、パッと顔を上げた一ノ瀬くんと
視線がからむ。
「ほかの奴なんて見なくていいよ」
「うん?」
「でもさ、芸術的とか、感動的なんて
言われたことなかったから、
めちゃくちゃ嬉しい。
天野、ありがとな」
屈託なく笑う一ノ瀬くんに
胸がキュンとして
目を伏せて一歩下がったところで
机につまずいてバランスを崩した。
その瞬間、
私を支えようと手を伸ばした
一ノ瀬くんの腕の中に
強く引き込まれた。
あ、あれ?
動揺しながら見上げると、
一ノ瀬くんも目を見開いて固まっている。
一ノ瀬くんの腕のなかで、
し、心臓はドキドキして
もうとんでもないことに!
と、思ったそのとき。
「ぷ、ぷぷぷっ! 天野っ! お前、
どれだけひっくり返れば
気が済むんだよっ!」
一ノ瀬くんが吹き出した。
なんだかおかしくて、
もう、上手いとか、カッコイイとか、
そういうことじゃないんだね。
ものすごく綺麗で、感動的だった」
日が落ちて、
教室にオレンジ色の夕陽が差し込み、
一ノ瀬くんのシルエットが
金色に輝く。
そんな一ノ瀬くんの姿に、
また胸がギュッと苦しくなる。
「綺麗で、感動的?」
「うん、芸術的っていうか!
ひとつひとつの技とか
ドリブルしている姿勢とか、
シュートするときの体の伸びとか、
一ノ瀬くんの動作のひとつひとつが
すごく丁寧で綺麗だったの。
見てて息が止まるかと思うくらい。
なんだか感動したの」
するとそれを聞いた一ノ瀬くんが
一瞬停止したあとに
ものすごく柔らかい笑顔を見せた。
「ヤバイ、すげえ嬉しいかも」
一ノ瀬くんが嬉しそうに
長いまつげを伏せると、
一ノ瀬くんの前髪がさらりと揺れる。
なんて、綺麗な横顔なんだろう……
一ノ瀬くんの無邪気な笑顔に、
心臓が大きく波打つ。
心のうちの動揺を悟られないように、
言葉をつなぐ。
「バスケ、面白いなって思ったよ。
早すぎてついていけないところもあったし、
一ノ瀬くんしか見れなかったけど」
すると、パッと顔を上げた一ノ瀬くんと
視線がからむ。
「ほかの奴なんて見なくていいよ」
「うん?」
「でもさ、芸術的とか、感動的なんて
言われたことなかったから、
めちゃくちゃ嬉しい。
天野、ありがとな」
屈託なく笑う一ノ瀬くんに
胸がキュンとして
目を伏せて一歩下がったところで
机につまずいてバランスを崩した。
その瞬間、
私を支えようと手を伸ばした
一ノ瀬くんの腕の中に
強く引き込まれた。
あ、あれ?
動揺しながら見上げると、
一ノ瀬くんも目を見開いて固まっている。
一ノ瀬くんの腕のなかで、
し、心臓はドキドキして
もうとんでもないことに!
と、思ったそのとき。
「ぷ、ぷぷぷっ! 天野っ! お前、
どれだけひっくり返れば
気が済むんだよっ!」
一ノ瀬くんが吹き出した。
なんだかおかしくて、