隣のキミをもっと溺愛、したい。
一ノ瀬くんと神社に来たことも、
最近の一ノ瀬くんとの日々も、

なんだか現実味がなくて、
全ては夢の中の出来事のよう。


『天野のディフェンスなんて
簡単にくずせるよ』


あの時の一ノ瀬くんの
強い瞳を思い出して
どきりとする。

そのとき、どこか遠くで
名前を呼ばれたような気がして
ハッとする。


考え事に夢中になりすぎて、
石段を一番上まで登ったところで、

朝歌たちを見失ってしまった。
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