隣のキミをもっと溺愛、したい。
「変なこと、思い出させないほうがいいよ」
だれかの言葉に
朝歌と叶奈ちゃんが
気まずそうに口を閉ざす。
私がいない間に、なにかあったのかな?
「そういえば!
音楽の中井先生、産休に入るんだって」
叶奈ちゃんの一言に
その場がまた盛り上がる。
「そうそうっ!」
「あれ、でも中井先生、結婚してたっけ?」
「それが、できちゃった結婚らしいよ~」
「ひゃ~意外!」
今度は朝歌が声を弾ませる。
「羽衣、購買に新しいフルーツサンドが
入ったんだよ。
フルーツサンド好きだったよね?」
「うん! 大好きっ」
「たしかパイナップルとバナナだったかな?
私はあの果物と生クリームと食パンの
異素材コラボって全然ダメなんだけど。
っていうか、
パイナップルとバナナのサンドイッチって、本当に美味しいの?」
自分で言っておいて
顔をしかめた朝歌にみんなで大笑い。
たった2週間休んでいただけなのに
みんなの話がすごく新鮮に感じる。
無事に学校に戻ってこれて、
良かった!
予鈴が鳴って自分の席に座ると、
隣の席の一ノ瀬くんが
ゆっくりと顔を上げる。
「もう大丈夫か」
「うん、復活したよっ!
お見舞いに来てくれてありがとう」
「ん」
それっきり
窓の外に視線を移した一ノ瀬くんと、
目が合うことはなかった。
授業中、
隣の席で気持ちよさそうに眠っている
一ノ瀬くんをぼんやりとみつめる。
柔らかい光に包まれながら
まつげを伏せる一ノ瀬くんを見つめていると
ずっとそこにあったのに、
忘れられていたかのような
温かい想いがじんわりと胸に広がる。
いつからそこにあったのかは分からない。
でも……
なんだろう、
すごくホッとするこの温かい気持ちは。
ずっと学校休んでいたから、
懐かしいだけなのかな?
でも、たしかに心の奥にある特別な想い。
ふっと瞼を開いた一ノ瀬くんと目が合い、
ドキリとする。
だれかの言葉に
朝歌と叶奈ちゃんが
気まずそうに口を閉ざす。
私がいない間に、なにかあったのかな?
「そういえば!
音楽の中井先生、産休に入るんだって」
叶奈ちゃんの一言に
その場がまた盛り上がる。
「そうそうっ!」
「あれ、でも中井先生、結婚してたっけ?」
「それが、できちゃった結婚らしいよ~」
「ひゃ~意外!」
今度は朝歌が声を弾ませる。
「羽衣、購買に新しいフルーツサンドが
入ったんだよ。
フルーツサンド好きだったよね?」
「うん! 大好きっ」
「たしかパイナップルとバナナだったかな?
私はあの果物と生クリームと食パンの
異素材コラボって全然ダメなんだけど。
っていうか、
パイナップルとバナナのサンドイッチって、本当に美味しいの?」
自分で言っておいて
顔をしかめた朝歌にみんなで大笑い。
たった2週間休んでいただけなのに
みんなの話がすごく新鮮に感じる。
無事に学校に戻ってこれて、
良かった!
予鈴が鳴って自分の席に座ると、
隣の席の一ノ瀬くんが
ゆっくりと顔を上げる。
「もう大丈夫か」
「うん、復活したよっ!
お見舞いに来てくれてありがとう」
「ん」
それっきり
窓の外に視線を移した一ノ瀬くんと、
目が合うことはなかった。
授業中、
隣の席で気持ちよさそうに眠っている
一ノ瀬くんをぼんやりとみつめる。
柔らかい光に包まれながら
まつげを伏せる一ノ瀬くんを見つめていると
ずっとそこにあったのに、
忘れられていたかのような
温かい想いがじんわりと胸に広がる。
いつからそこにあったのかは分からない。
でも……
なんだろう、
すごくホッとするこの温かい気持ちは。
ずっと学校休んでいたから、
懐かしいだけなのかな?
でも、たしかに心の奥にある特別な想い。
ふっと瞼を開いた一ノ瀬くんと目が合い、
ドキリとする。