隣のキミをもっと溺愛、したい。
「サッカー部の鷹島 礼|《たかしま れい》。
あの隙のない感じには敵わないな。
本物のアイドルかよって感じ」


鷹島礼?

……れい?


「一ノ瀬はバスケ以外のことに
全く興味ないからな。

今年の春、
編入してきたサッカー部の3年。

ヨーロッパのジュニアユース経験してて
超がつくほどのサッカーエリート。

なんでこんな時期に
うちに編入して来たんだろうな?

ま、奨学金もらってんだろうし、
優遇されるからな、この学校。

成績悪くても、
部活で単位とらせてくれるし」


軽い調子で話し続ける伊集院の話を、
黙って聞いていた。


「その鷹島って、茶髪で派手なやつ?」
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