この溺愛、絶対ナイショです♡

こんな話するのも久しぶり。

楽しくって仕方ない。


「二葉!メリーゴーランド乗ろっ」

「えっ」

あの景斗くんがメリーゴーランド!?

なんか可愛い。

「恥ずかしくないの?」

「二葉と一緒なら大丈夫!」

仕方ないなぁ、と言いながらも内心ウキウキだった。

こんな景斗くん、なかなか拝めないからね!

「俺、白馬乗るから」

マジもんの王子様じゃん。

「じゃあ、わたしは馬車乗る」

馬車から景斗くんを盗み見ていた。

やっぱり誰よりもかっこいい。




「よし、次は―」

わたしは観覧車を見た。

小さい時、景斗くんと二人で乗ったっけ。

その時、怖くて泣いた覚えがある。

あれ?

そのあと、どうなったんだっけ。

なんで、何も思い出せないの?
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