この溺愛、絶対ナイショです♡

「なぁ、もう一回してもいい?」

「え、うん…」

今日のキスは何だか甘い。

「……はぁ、っん」

息の吸い方を忘れたみたいな感じになる。

やっぱり、景斗くんのキスしか嫌だ。

唇が離れると寂しくなった。

「…もっとしてくれないの?」

「…っ!ふ、二葉からしろよ」

ちゅっ。

唇が触れるだけのキスをした。

わたしの精一杯はこれだから。

「だめ、全然足りない」

「……んんっ」

もうすぐ着いちゃうじゃん。

でも、離れがたくて……。

「お疲れ様でーす!……ってすいません」

係員の人に見られた!!

恥ずかしい、消えたい…。

「もう一周いってらっしゃい」

え、ええっ!!

景斗くんは係員さんにピースした。

何がピースよ。

すっごく恥ずかしかったのにさ。

「じゃ、気を取り直して…」

景斗くんの顔が近づいてくる。

またキスするつもりなの!

「……ふっ、っ」

「三周目行きたいよね」

行きたくないっ!
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