この溺愛、絶対ナイショです♡


一番もやもやしたのは景斗と二葉さんがキスしていた時だ。


景斗の強引なところはどうかと思うけど、二葉さんも二葉さんだ。

すごく幸せそうだと誰しも思ったはずだ。

こんな姿、見たくなかった。

冬真はリビングから出ていっていたから、見てない。

僕もそうすれば良かった。

それにしても何でこんなにもやもやするんだろう。

「ねえ、瞬。なんか胸が痛いんだけど」

僕は瞬に相談した。

お兄さん的存在の瞬にこれまでも何度か色々な相談に乗ってもらった。

アドバイスは的確で悩みが全て解消した。

だから今回も、と思った。

「どんなときに?」

「え、二葉さんと景斗が一緒にいるときかな」

「ふっ、それは簡単じゃないか…」

え!?

簡単なのか!?

「…恋、だよ」

恋?
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