この溺愛、絶対ナイショです♡
「台本見せて!」
景斗くんから台本を受け取り、キャストを見た。
誰が出るんだろう。
その中に『早見冬真』の文字があった。
「冬真くんも出るの!?」
「うん」
景斗くんと冬真くんのドラマか…。
絶対素敵なドラマになるよ!
景斗くんの相手役は……と。
棚部まいだった。
棚部さんは注目の若手女優で、今はまだ高校三年生。
演技も上手くて可愛いヒロインにぴったりの人だった。
「棚部さん、可愛いから良かったじゃん」
「そう?俺の人見知り知ってるでしょ」
あ、そうだった。
そしたらドラマとか地獄だろうに。
「…キスシーンか」
「ん?」
「なんでもない!頑張ってね!」
「おう」