この溺愛、絶対ナイショです♡
学校にたくさんのスタッフと俳優が来ていた。
今日から撮影が始まるんだ!
「あ、冬真くん」
「…平岡、ここに通ってたんだな」
「うん。ドラマ頑張ってね」
「…さんきゅ」
うちの学校の制服も似合うな。
冬真くんと話していると、あちらこちらでひそひそと声が聞こえた。
「あれ、うちの学校の子よね?」
「冬真くんと付き合ってるのかしら」
「嘘、そんなわけないって」
やばっ……。
「…ごめん」
「冬真くんは悪くないよ!じゃ!」
「…ああ」
わたしとしたことがすっかり忘れてた。
冬真くんもアイドルだって。
変に話しかけて噂が立ったら困るもん。
「きゃあ!!!」
叫び声が聞こえて振り返ると、景斗くんと棚部さんが歩いていた。
やっぱり二人、お似合いだ。
わたしは見ていられなくて、その場を離れた。