この溺愛、絶対ナイショです♡




学校にたくさんのスタッフと俳優が来ていた。


今日から撮影が始まるんだ!


「あ、冬真くん」

「…平岡、ここに通ってたんだな」

「うん。ドラマ頑張ってね」

「…さんきゅ」

うちの学校の制服も似合うな。

冬真くんと話していると、あちらこちらでひそひそと声が聞こえた。

「あれ、うちの学校の子よね?」

「冬真くんと付き合ってるのかしら」

「嘘、そんなわけないって」

やばっ……。

「…ごめん」

「冬真くんは悪くないよ!じゃ!」

「…ああ」

わたしとしたことがすっかり忘れてた。

冬真くんもアイドルだって。

変に話しかけて噂が立ったら困るもん。




「きゃあ!!!」

叫び声が聞こえて振り返ると、景斗くんと棚部さんが歩いていた。

やっぱり二人、お似合いだ。

わたしは見ていられなくて、その場を離れた。
< 125 / 258 >

この作品をシェア

pagetop