この溺愛、絶対ナイショです♡


「冬真!!」

景斗に腕を掴まれ、渋々二人で帰ることになった。

「あのアドリブ、良かったよ」

「…まあな」

本心を言っただけだし。

「二葉ってさ、モテるんだよな…」

俺たち『rainbow』のメンバーは平岡に惚れたと思う。

あの場にいた全員が景斗を憎んだだろう。

こんな可愛いやつと同棲しやがってってな。

アイドルのこいつと付き合う平岡も大変だと思う。

アイドルってみんなに好かれるし、誰かひとりのものじゃないから。

景斗よりも嫉妬してるんだろうな。

「蓮にキスされてるんだぜ?あり得なくない?」

は?

「…蓮」

あいつ、手を出しやがって。

「蓮も蓮だけど、二葉も二葉だよ。大体、隙がありすぎなんだよ!」

まあ確かに。

襲おうと思えばいくらでも襲えるよな。

まあ、さすがにそれは出来なかったけど。

「また他のメンバーに告白されたりするんだろうな」

「…そうだな」

「はぁ…」

こいつもなかなか大変な恋をしたもんだな。
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