この溺愛、絶対ナイショです♡
「お疲れ様!」
二葉ちゃんは楽しそうに僕たちを見た。
「ありがとう」
「最高だったよ!!」
「よかった~」
僕らはバスに乗って、旅館まで移動した。
「じゃあ、ここで」
「ああ」
「また明日!」
なんて言いながら景斗の部屋に乗り込もうとしているんだけど。
景斗と二葉ちゃん以外のメンバーは僕の部屋に集合した。
「いつ乗り込む?」
「夜じゃね?」
「一番いちゃつく時間だもん!」
「…それがいい」
僕の部屋は二人の部屋の隣にあるから、壁から二人の声が聞こえていた。
「ちょっと聞いてみようぜ」
全員で壁に耳を押し当てた。
「や、だめっ!そこは…」
「二葉、可愛い。 もっといじめちゃお」
「や、やぁ…」
僕たちは顔を見合せた。
「嘘だろ…」
「信じたくないよね」
「もう少し聞いてみる?」
もう一度、壁に耳を押し当てる。
「はぁ、景斗くんっ、んっ……」
「恥ずかしがらなくても俺しかいないから」
「やだってぇ」
「あー、かわい」
「ああ……っん…」
僕らは緊急会議をした。