この溺愛、絶対ナイショです♡

「どうする?」

「緊急事態ですな」

「こんなの深夜番組だよ…」

「乗り込もう!!」

蓮の言葉に全員が耳を疑った。

「バカなの?」

「…あほ」

「もしやってたらどうするんだよ!」

「え、なんで俺が罵倒されてんの?
景斗だぞ?手を出すわけないじゃん」

「…景斗だからありえるんだよ」

しばらく沈黙が続く。

「…乗り込むか」

「そうだな!」

「それしかないもんね」

「だよな!」

「嫌だけど仕方ないよ」

「よし、乗り込むぞ」

僕らは誰にもバレないように部屋を出た。


「押すぞ」

歩は部屋の外のインターホンを押した。

「はーい」

出てきたのは着崩れた浴衣を着た二葉ちゃんだった。

僕らは入るや否や、二葉ちゃんに話を聞くもの、景斗を締めるものに別れた。

「何もされてない?」

「え、えーと……」

二葉ちゃんは赤くなってしまった。


「おい!景斗!!何したんだ!」

「秘密」

「てめぇー!」

景斗は、はぐらかしてきた。



それで僕らの怒りは最高潮、二人から話を聞くことにした。

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