この溺愛、絶対ナイショです♡
俺はお守りをポケットに入れると、リビングに戻った。
まあ、このぐらいにして墓参りに行かないとな。
レッスンの時間もあるから、急がないと。
お墓は高台にあった。
そこまで行くには坂を上がって、森を抜けなきゃなんない。
なんでこんな分かりにくいとこにあんだよ。
お墓に行くと、なぜか二葉がいた。
なんで居るんだよ。
俺は反射的に隠れてしまった。
「…景斗くんのお母さん、お父さん。ごめんなさい。わたし、約束守れなかった」
何言ってんだ!
俺が破ったんだよ!
「わたしのこと、嫌いになっちゃったって…。ごめんなさい。景斗くんを幸せにするって誓ったのに出来なくて。ごめんなさい……」
二葉の目から涙が溢れ落ちた。
俺のせいでまた泣かせてる。
「だから、景斗くんを見守っていて下さい。わたしも陰で景斗くんを応援し続けますから!これからもよろしくお願いします」
てか、お墓に話す人初めて見たかも。
今さら面白くなってきて、笑いそうになった。
我慢我慢……。
さっきの光景が浮かんでくる。
「……ぷっはははは!!」
やべぇ、声出しちまった!!