この溺愛、絶対ナイショです♡
「景斗、くん?」
二葉は不思議そうに俺を見た。
「どうしてここに…?」
「こっちのセリフ」
「あ、そっか…。わたしは最後のお参りに来たの。でも、これで最後だからっ。ごめんね」
二葉は逃げるように森を抜けていった。
そんなに俺が嫌なのかよ。
まあ、当たり前か。
冷たく突き放したのは俺だしな。
「……何期待してたんだよ」
いつもみたいに景斗くんって飛び付いてくるのを期待してたんだ。
もう、そんなこと起きないのに。