この溺愛、絶対ナイショです♡
久しぶりに実家に帰ると、お母さんとお父さんが優しく感じた。
家族ってこんな感じなんだな。
しばらく会ってなかったから忘れていた。
「二葉が戻ってきてくれて嬉しいよ」
お父さんはそう言うけど、わたしはもっと景斗くんと一緒にいたかった。
わたしは学校に行く気力もなくて、ずる休みした。
「二葉、今日も学校に行かないの?」
「…うん」
もし行って、景斗くんに会ったら嫌だし。
きっと、会ったら泣いちゃう。
お母さんはそれ以上何も言わず、わたしを放って置いてくれた。
自分の部屋には景斗くんのグッズで溢れていた。
景斗くんの家には持っていかなかったけど、わたしもファンだからグッズを集めている。
それに景斗くんと同棲してるなら、グッズがなくても景斗くんを見てればいいって思ってた。
いつの間にファンの好きから恋の好きになったんだろう。
多分、突然されたキスぐらい?
いやもう少し後か。
アイドルに恋するのが間違いだった。
わたしが景斗くんの邪魔な荷物になってたんだもん。
景斗くんにはアイドルでいて欲しいって思ってたのに。
わたしが欲張りだからこうなっちゃったのかな?
愛想つかれたんだ。
きっとそうだ。