この溺愛、絶対ナイショです♡

ポスターの景斗くんは笑っていた。


この太陽みたいな笑顔が大好きなんだよ。


そんな人にあんな苦しい顔させて…。

わたし、最悪だ。


「二葉、ケーキ食べない?」

「…うん」

お母さんはミルクティーとショートケーキを出してくれた。

「あなた、何も食べないんだもの。そのうち体壊すわよ?」

「うん…」

悲しさでご飯が喉を通らないんだもん。


何をしていても考えるのは景斗くんのこと。

そんなこと考えてしまう自分が嫌で嫌で仕方ない。

もう恋人に戻れないんだもん。

それがすごく悲しい。

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