この溺愛、絶対ナイショです♡

「…なんでこんなこと」

わたしは記事をじっと見た。



「それに、あなたには弱いところを見せたくなかったんてしょうね」

「なんで…?」

「バカね、景斗くんは男の子なのよ。好きな人の前でカッコつけなくて、どこでカッコつけるのよ」

お母さんはウィンクして見せた。

「そうなのかな?」

「ええ、そういうものよ」

やっぱりお母さんはすごいや。


「わたし、お墓参り行ってきていい?」

「景斗くんちの?」

「うん、謝りたいから」

「それなら私も」

「一人で行きたいの」

「分かった」

景斗くんとの約束を守れなかったのは事実。

だから、ちゃんと謝らないと。

あの日、景斗くんの両親にも誓ったから。


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