この溺愛、絶対ナイショです♡
「待てよっ」
景斗くんに腕を引っ張られた。
「俺と約束してくれ。
これから、ずっとそばにいるって」
「約束するよ。
景斗くんのずっとそばにいる」
わたしは景斗くんに微笑んだ。
「……ありがとう、二葉」
景斗くんが最後に泣いた日だった。
それからは一切泣かなくなった。
人と話さなくなったし、笑わなくなった。
前の景斗くんとすっかり変わってしまった。
でも、確実に前に進もうとしている。
だから、何も言えなかった。