この溺愛、絶対ナイショです♡

あれ以来、わたしは外に出ていない。


なんだか外に出るのが嫌で。

また会いそうな気がして。

そんなはずないのに。



「二葉!お客さんよ」

え、誰だろう。

中学時代の友達とか?

それはないか…。

玄関に行くと、景斗くんを除く『rainbow』のメンバー全員が来ていた。

「な、なんでここに!?」

「来ちゃった」

「生rainbowじゃない!どうぞどうぞ上がって!」

お母さんはすっかり興奮して家に上げていた。

いや、待って!

勝手に上げないでよ!






「二葉と景斗くんってね~」

メンバーにわたしと景斗くんの小さいときの話を楽しそうにするお母さん。

よほど面白いのか、みんな爆笑している。

人のプライベートを簡単に晒すなんて、どういう親なの!?

わたしはソファーに腰掛け、紅茶を飲んでいた。

「ごめんね、急に」

「大丈夫ですよ」

瞬くんと冬真くんがわたしのところに来た。

「…体調はどうだ」

「まあまあです」

本当は良くないんだけどね。

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