この溺愛、絶対ナイショです♡

「あの、景斗くんの様子はどうですか?」

「初めの方は暗くて本当に景斗かって思うほどだった」

やっぱりそうなんだ。

景斗くんは昔から落ち込みが激しいところがある。

スキャンダルが相当ショックだったんだろうな。

「念のため言うけど、原因は二葉ちゃんだからね?」

「…はい。分かってます」

「違うよ?あのね、景斗は二葉ちゃんと離ればなれになってダメージ受けてるの」

どういうこと?

「景斗くんがあんな酷い振り方したんじゃないんですか。それなのにダメージ受けるって……」

酷い、という言葉に瞬くんも冬真くんも反応した。

「どんな風に振られたの?」

「嫌いになったって言われました」

二人とも顔を見合わせて、笑った。

「…あいつ不器用過ぎ」

「景斗って本当にヘタクソだな」

そこ笑うところじゃない気がするんですけど…。

「鵜呑みにしなくていいよ。そんなの大嘘だから」

「…そうだな」

「じゃあ、嫌われてないんですか!?」

「当たり前だよ。景斗は二葉ちゃんのこと溺愛してるからね」

「…そうだな」

よかった。

わたし、嫌われてなかった。

「……っ、ふっ、うっ…」

「ふ、二葉ちゃん!?」

「…ごめんなさい。嬉しくて…」

わたしは泣いてしまった。
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