この溺愛、絶対ナイショです♡

「わたし、明日から学校行くね!」

「そうか!」

「よかった」

これ以上お母さんたちに心配かけられない。

立ち直らなきゃ!






「いってきまーす!」

「いってきます」

「いってらっしゃい。二人とも」

久しぶりに学校に行くんだ!

通学路もいつもの違って、新鮮で。


でも教室に入ると、やっぱりみんなの視線は痛かった。

「あの子だよ。景斗くんとキスしてた人」

「確か、平岡さんでしょ」

「静かそうなのに迷惑なことするんだね」

「どうせアイドルだからって近寄って、わざとスキャンダルを作ったんでしょ」

なんで、わたしがそんなことする必要あるの?

それに近寄ったんじゃない。

いつも近くにいたの。

でも、わたしは景斗くんに迷惑かけちゃったんだよね。

泣きそうなのを必死で堪えて、教室にいた。

もう逃げない。

何を言われてもされても、わたしらしくいるんだ。
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