この溺愛、絶対ナイショです♡
「見て、景斗くんよ!」
「やっぱりかっこいいわ!」
「景斗様~!愛してる!」
女子たちはわたしの方をちらちら見ていた。
「あんたはうちらの景斗と何をしてきたか知らないけど、もう関わらないでね」
「この身の程知らずっ」
何も言い返せなかった。
全て事実だし、わたしのせいで景斗くんの顔に泥を塗ったんだから。
移動教室で理科室に行こうとしたとき、自分の教科書がないことに気がついた。
あれ、持ってきたはずなのに。
探していると、チャイムが鳴った。
虚しいほど教室に響いていた。
「…はあ。わたしってほんとバカだ」
ノートと筆箱だけ持って、理科室に行った。
外を見ると、サッカーをする景斗くんが見えた。
景斗くんと話したいよ…。