この溺愛、絶対ナイショです♡
その後は体調が優れなくて、保健室で寝ていた。
学校に来たくなかったな…。
しかも景斗くんがいるなんて思ってなかった。
立って、窓の外を見た。
肌寒くて、今にも雪が降りそうだ。
「景斗くんに会いたい…」
目から滴がぽたぽたと流れた。
「うそ、なんで…」
泣いてるの?
「…うっ、っ、ううっ……」
景斗くんは何を考えてるの?
分からないよ…。
振ったくせになんで落ち込んでるの?
教えてよ、景斗くんの気持ちが知りたいよ。
「二葉…」
保健室の入り口には景斗くんが立っていた。
「泣いてるのか?」
「…誰のせいだと思ってるの?」
「ごめん」
謝らないでよ。
謝罪の言葉が欲しいわけじゃないの。
「景斗くんは何してるの?」
「体育で怪我したから、絆創膏貰いに」
景斗くんの膝に擦り傷があった。
わたしは救急箱から絆創膏を取ると、景斗くんに渡した。
「はい」
「ありがと」
微妙な空気が流れる。
久しぶりに話せたのに、こんなの嫌だ。