この溺愛、絶対ナイショです♡


お父さんを何とかなだめ、わたしはお風呂に入った。

「色々あったなぁ」

結局、教科書はゴミ箱に捨ててあったし。

これは完全にいじめだよね。

仕方ないか…。

前まで仲良かった子も話しかけて来なくなったし。

確かにわたしと話してると自分が標的にされる。

離れるのが一番妥当だよね。

「明日も頑張ろう」

早くいつものわたしに戻らないとみんなに迷惑かけちゃう。

それにお父さんやお母さんに心配かけるし。

景斗くんのためにも普通に生活しないといけないもんね。




部屋でスマホを触っていると、電話がかかってきた。

蓮くんから?

何かあったのかな?

「もしもし」

「あ、二葉ちゃん?明日の一時、絶対テレビ観てね」

「え、なんで?」

「いいから!じゃあね!」

一体、何がやるんだろう?
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