この溺愛、絶対ナイショです♡







「ただいまー!」

景斗くんの家に帰る日が来た。

「ふ、おかえり」

わたしは景斗くんに抱きついてもう一度言った。

「ただいま」

「おかえり」

やっと触れられる。

景斗くんが近くにいるんだ。


「何泣いてるんだよ」

「だって…」

「俺の心臓が持たないからやめて」

「えー、いいじゃん!」

「よくないの!ま、リビング行くよ」

リビングのドアを開けると『rainbow』のみんながいた。

「二葉ちゃん!おかえり!」

「みんな…」

それで、さらに泣いてしまった。

「…これ以上、わたしを喜ばせないで」

「そんなに嬉しかった?俺らに会えるのが」

「それとも景斗と同棲することが?」

「どっちも!」

だって、嬉しいんだもん。

高二に戻れたみたいで。



「わたし、やっぱりみんなが大好きです」


笑顔で出迎えてくれるみんなが好き。

笑い合えるこの場所が好き。

みんなが好き。

それはこれからも変わらないよ。

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