この溺愛、絶対ナイショです♡
「二葉ちゃん、聞いてよ!
景斗っば、寝言で二葉って言ってるんだよ」
「おい、やめろ!!」
「…事あるごとに平岡の自慢ばかり」
「最悪の場合、ラブラブ思い出話もねー」
景斗くんは顔を真っ赤にさせて、怒っていた。
わたしだけじゃなかったんだ。
景斗くんのこと好きになってよかった。
わたしは少し席を立ち、ベランダにいる瞬くんに話しかけた。
「ありがとうございます」
「僕は何もしてないよ」
「色々です」
「そっか」
さらに大人びた瞬くんは一人、お酒を飲んでいた。
「二葉ちゃん、景斗をアイドルにしてくれてありがとう」
「わたしは何もしてません!
ただ景斗くんが努力したからですよ」
「景斗が努力出来たのも二葉ちゃんがいたからだよ。全て二葉ちゃんのお陰だ。
本当にありがとう」
嬉しい……。
わたしが景斗くんの力になれていたから、すごく嬉しい。
「二葉ちゃん、泣かないで」
瞬くんはわたしの頬に流れた涙を指で拭ってくれた。
「これからもよろしくね」
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」