この溺愛、絶対ナイショです♡
景斗くんの部屋は当時と変わってなくて、安心した。
「よかった、変わってなくて」
「そうか?」
うん、そうだよ。
景斗くんもかっこよくなっただけで、他は何も変わってない。
それがすごく安心するの。
「…二葉は変わったな」
わたし、どこか変わった?
「抱きしめたりしても、赤くならなくなった」
「そうかな?まだ赤くなると思うけど」
「試してみる?」
「何、を…?」
景斗くんに抱き寄せられて、目を閉じた。
すぐに柔らかい唇が重なった。
高校生の時みたいに優しいキスだった。
でも、まるで吸い付くかのように何度も何度も唇がくっつく。
こんなに甘かったけ?
「なんだ、赤くなるじゃん」
「なるよ!だって、久しぶりだし…」
「やっぱ二葉の唇が一番いい」
それは女優さんと比較してってこと?
「景斗くんのばか…。他の女優さんとキスするなんて許さないっ」
わたしだけだもん。
景斗くんとキスしていいのは。
「仕方ないだろ。仕事なんだし」
「嫌なもんは嫌!」
「じゃあ、二葉専用のキスしてあげようか?」
わたし専用?