この溺愛、絶対ナイショです♡


景斗くんの部屋は当時と変わってなくて、安心した。

「よかった、変わってなくて」

「そうか?」

うん、そうだよ。

景斗くんもかっこよくなっただけで、他は何も変わってない。

それがすごく安心するの。

「…二葉は変わったな」

わたし、どこか変わった?

「抱きしめたりしても、赤くならなくなった」

「そうかな?まだ赤くなると思うけど」

「試してみる?」

「何、を…?」

景斗くんに抱き寄せられて、目を閉じた。

すぐに柔らかい唇が重なった。

高校生の時みたいに優しいキスだった。

でも、まるで吸い付くかのように何度も何度も唇がくっつく。

こんなに甘かったけ?

「なんだ、赤くなるじゃん」

「なるよ!だって、久しぶりだし…」

「やっぱ二葉の唇が一番いい」

それは女優さんと比較してってこと?

「景斗くんのばか…。他の女優さんとキスするなんて許さないっ」

わたしだけだもん。

景斗くんとキスしていいのは。

「仕方ないだろ。仕事なんだし」

「嫌なもんは嫌!」

「じゃあ、二葉専用のキスしてあげようか?」

わたし専用?
< 246 / 258 >

この作品をシェア

pagetop