この溺愛、絶対ナイショです♡
「でも景斗の照れ顔は思わぬ収穫だったよ」
歩くんはスマホの画面を見せてくれた。
ちゃんと、景斗くんの照れた顔が写真に収まっていた。
「今すぐ消せっ」
「無理無理」
「グループのとこに送っとくね」
「やめろ!!」
「…わたしにも頂戴!!」
「もちろん!」
「おい、聞いてんのか!?」
わたしは景斗くんの照れ顔写真を手に入れ、幸せだった。
照れた景斗くんも可愛い。
「ふふふっ」
「なんだよ」
「楽しいなって思って」
「俺も二葉といれて幸せ」
二人で笑い合っていると、メンバーからの視線が痛かった。
「あー、リア充爆発してくれないかなぁ」
「不愉快、不愉快」
「ムカつくね」
「…殴っていい?」
「もちろん景斗だけだよ?」
みんな、攻撃的…。
「まあまあ、落ち着いて」
純粋洸汰くんは健全で、今にも喧嘩が始まりそうなのを止めてくれた。
「なんだよー、洸汰。お前は嫌じゃないのか?」
「景斗のことは放っておいて、平岡さんを独占するばいいだけじゃん?」
あれ、ちょっと黒いかも…?
「洸汰!いいこと言うじゃん!」
「そうしようぜ!交代制な!」
「最初は冬真と蓮と瞬で締めといて!
俺と洸汰と巧海は二葉ちゃんと話してるから」
「さ、いこ」
わたしは巧海くんに背中を押され、景斗くんの部屋を出た。