この溺愛、絶対ナイショです♡
「ねえ、二葉」
「ひゃっ、はい…」
景斗はくすっと笑って、顔を覗いてきた。
「もしかして、俺のこと意識してる?」
「し、し、し、してないっ!!!」
「してるじゃん」
絶対ありえない!
意識なんて…して、ないもん。
「嬉しいな、俺のこと意識してくれて」
「してないって言ってるじゃん!」
「でも、二葉。顔、真っ赤だけど?」
わたしは顔を押さえた。
「赤くないもんっ」
「…それじゃあ、赤くしてあげよっか?」
「しなくていいから!!」
景斗くんが悪魔に見える。
「わたしをドキドキさせて、何をしたいの…」
「好きにさせたいんだけど?」
「……とっくに好きだよ」
「でもそれは“幼なじみとして”でしょ?」
そうだけど、“アイドルとして”でも好きだよ。
どの好きを求めてるの?
「俺は“一人の男として”好きになって欲しい」
そんな風に言われても困る。
幼なじみの景斗くんも、アイドルの景斗くんも、全部大好きなんだから。