この溺愛、絶対ナイショです♡
「てかお前さー、あの子のどこが好きなの?俺に教えてくんない?」
それを聞くなり当時の親友は激怒した。
「お前に俺の気持ちの何が分かるっていうんだ。俺はあの子のことが本気で好きなんだ」
あ、俺。
間違えた。
「ちょっとカッコいいからって調子乗んな。気持ち悪い声しやがってよ!」
俺は自慢の声を否定されてショックだった。
将来は歌手になりたいと思ってたいたのに。
それが全否定されているようで。
絶交以上に辛くて、俺は孤立した。
それから声をかけてくれたのは女の子ばかり。
それと大親友の歩ぐらい。
歩は俺と違って性格も良かったから友達が多かった。
みんなには同情で友達ごっこしてるとまで言われていた。
そんなことはどうでもいい。
歩はそんな奴じゃない。
そんなこと分かりきってるからさ。