この溺愛、絶対ナイショです♡


「…け、いとくん」

火照った顔、俺の名前を呼んでくる。

頼むからこれ以上煽るのやめてくれないか?

「そんな顔で名前呼ぶな…」

「だって……」

二葉は唇を押さえた。

「手ぇどけろ」

「またしてくるんでしょ?」

「もういいわ。口以外にするから」

「……って、待って」

「隙あり」

「…んっ」

こいつ油断しすぎ。

「景斗くんってば…」

「可愛いよ、二葉」

「……っ!?」

真っ赤になった頬を指でつつく。

「やめてよ」

次は怒り顔になった。

「表情ころころ変わりすぎ」

笑いが抑えきれなくて、げらげら笑ってしまった。

「…こうやって笑えるのも二葉がいてくれるからだよ」

「そうだと嬉しいな…」

そうだよ。

今の俺がいるのも、二葉のお陰だよ。
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