この溺愛、絶対ナイショです♡
小学生のとき、二人でテレビを観ていると、とあるアイドルユニットが映った。
「わぁ!かっこいい!」
二葉はそう言った。
「わたし、特に郁くんが好き!」
悔しかった。
こんな気持ち、初めてだ。
「俺、アイドルになる!」
「え、いきなりどうしたの?」
「二葉に愛してもらえるようなアイドルになって、テレビにバンバン出るからな!」
「うん!わたし待ってるね」
それから約束通り、アイドルになった。
二葉と会えなくて寂しかったけど、あいつが待ってると思うと頑張れた。
そんなとき、二葉の両親に同棲を勧められた。
「え、わたし?全然いいよ!」
俺は嬉しくて飛び上がりそうだった。
「スキャンダルにならないようにするからね!」
「ああ」
好きな子と一緒に住めるなんて夢みたいだ。