この溺愛、絶対ナイショです♡

瞬くんの運転でわたしたちは海に来た。

「今日は僕たちと海辺デートしようか」

「え、あ、はい…」

「平岡さん、降りなよ」

「うんっ」

というか、『rainbow』の三人といて騒ぎにならないだろうか。

「騒ぎにならないか心配してる?」

「…はい」

「大丈夫だから」

「そうですか?」

「うん」

わたしは瞬くんを信じて、車を降りた。

巧海くんに手を引かれ、自然に二人で歩くような形になってしまった。

「巧海くんっ」

「ん?平岡さん、どうかした?」

「手、手っ」

「あー、別によくない?」

よくないよっ!

「景斗とキスしてたじゃん」

それ、今関係あるの?

「景斗ならいいんでしょ?」

「そ、そういう訳じゃ…」

「それならいいじゃん!」

ええ…。




「巧海って二葉さんのこと、気になってるのかな」

「きっとそうだろうね」

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