この溺愛、絶対ナイショです♡


巧海くんに靴を脱ぐよう言われた。

瞬くんや洸汰くんも脱いでいたので、わたしも脱ぐことにした。

「あっつ」

「砂浜って感じだね」

「念のためタオル持ってきて正解だったよ」

足に違和感を覚えて、下を見た。

わたしの足元には綺麗な貝殻があり、それを踏んづけたようだ。

「綺麗…」

「あ、さくら貝じゃん」

「うわっ」

巧海くんの顔が近くにあったから驚いてしまった。

「あれ、僕のこと意識してくれてるの?」

わたしはブンブン首を振った。

「それはそれで悲しいんだけど」

「あ、ごめ…」

「いいよ」

なんか悪いことしちゃったかも。

「よくこの貝の名前知ってたよね」

「え、逆に洸汰知らなかったの?瞬は知ってるよな」

「ああ」

さくら貝か…。

ピンク色が綺麗だな。

「そろそろ別の場所に行こうか」
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