好き、なんだよ。
そんなこんなであれから2ヶ月ほどが経ち、早くも梅雨明けが宣言されていた。


そして、年1のお願い事をして良い日である、7月7日...


七夕の日がやって来た。



「交際3周年、おめでとう!」


「えっ、マジ?!」


「玲音、夏音ちゃん、おめでとう!」


「そんなに続くなんてすっご!」


「夏音、愛されてて羨ましいよ~」



後ろに人が集まってはしゃいでいるし、話の内容からして2人の記念日なのだろう。


誰も割って入ることの出来ない2人の間には、確かな愛と信頼、絆があると私は見ている。


穏やかに、そして、大人になった私は、2人を遠くから見つめることにした。


彼らと私の住む世界は違うのだ。


私を分かってくれて、理解しようとしてくれて、


優しくて、一緒に歩いてくれるような、


そんな素敵な人と私は付き合いたい。


私の隣で、


彼が私の名前を呼んで、


私に笑いかけてくれることなんて、


もう2度と


そう、


絶対に


無いのだから。




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