好き、なんだよ。
「おい、プリント」


「あっ...」



後ろからガラスの破片が投げられ、背中を貫通し、心に刺さった。


チクリと痛み、じんわりと熱をもたらす。



「ったく、ぼけっとしてんな」



急いでプリントを1枚取り後ろに回す。



「ごめん」



振り返り彼の顔をちらっと見る。


目が合うことはない。


嫌われてるから。


だけど、私は見てしまうんだ。


何を言われても、何をされても、


私の気持ちは...変わらない。


変わらなかったんだ。


あんなこと言われても。


< 19 / 509 >

この作品をシェア

pagetop