好き、なんだよ。
私はクラスメートの名前の行方を凝視しながら自分の出番までに狙いを定めていた。



「れおくんとわたしは代表委員会だよね?」


「クラス委員は自動的にそうなる。ってか去年もやったのに忘れたのかよ」


「忘れちゃったよ。わたしさ、記憶力低いから。それにボケてるし。今朝だって何も持たないまま出発しようとしちゃってさ」


「おいマジかよ」


「うん。それに昨日は...」



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