好き、なんだよ。
いい...な。


後ろの話し声を聞くだけで切なくなってくる。


どうして私は...


どうして私はあんなこと...


あんな酷いこと...


嫌われるようなこと...


しちゃったんだろう。


後悔したってしょうがないのに、


後悔したってもう戻らないのに、


それでも、


それでも、


後悔、


しちゃうんだ。


ノートを取り出し、絵を描く。


気をまぎらわすために絵でも描きなよって由紀ちゃんに進められてからというもの、私は暇になったら絵を描き、情緒不安定になっても絵を描いた。


ぐるぐるカタツムリみたいなのを延々と描き続けることもあれば、ウサギを何羽も描いていることもある。



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