好き、なんだよ。
久しぶりの遊園地で寒いのも忘れて私は遊んだ。


回さないでと頼んだコーヒーカップも、子馬に乗ってはしゃいだメリーゴーランドも、何もかもが忘れ去られていた童心を甦らせてくれた。


それでいて楽しい。


はしゃぐことで今までの苦しみや悲しみを忘れることができた。


たまに聞こえるシャッター音が私の思い出を記録しているのだと分かり、その度に思い出が増えていく喜びを噛みしめていた。


< 266 / 509 >

この作品をシェア

pagetop