好き、なんだよ。
オレは悩んでいた。


実に深い悩みだった。


讃岐うどんをずるずるすすりながら、どうしたいかぼーっと考えていた。


朽木奈和の一言で関係の断絶と夏の終わりが告げられたというのに、オレの心にはもやもやが残った。


どうやらオレは朽木奈和を忘れることも嫌いになることもやはり出来ないらしかった。


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