好き、なんだよ。
ブドウジュースを一気に飲み干したオレはチキンに噛みついた。



「うんまあ!チキン最高!」


「そりゃスーパーで買ったやつだから美味しいに決まってるでしょ。シチュー食べなさいよ。夏音ちゃんが丹精込めて作ってくれたんだから」


「ごめん、ごめん。今食うわ。......うん、美味しい!さいっこーだよ」


「良かったぁ。ジャガイモ固くない?」


「全然大丈夫!めっちゃ旨い!お代わりしよっと」



バイトの疲れを癒してくれるのは夏音と夏音の料理だけだ。


オレは夏音がルーから作り、隠し味に味噌を入れたというシチューを3杯もお代わりした。


食べ過ぎだとかアネキには言われたが、オレだってストレスは発散したかった。


バイトと...


動画の高校生の。


< 279 / 509 >

この作品をシェア

pagetop