好き、なんだよ。
泣き疲れてふらふらになりながらも、文化祭の後片付けをした。



「よっしゃ!片付け終了!」



どっかの誰かさんが大声で叫んだ。


クラスでお疲れ様会をやるらしかったが、私は春くんとの約束があるからパスした。



「朽木さん、なんか顔色悪くない?」


「昨日も突然泣き出したらしいし、大丈夫かしら?」



という、本気で心配してくれているのかどうか判別不能な言葉を背に、私は教室を後にした。


放送室に春くんのリュックと自分のリュックを持っていく。


お互いに嘘つきだった。


でもそんな2人だからこそ、お互いの気持ちが分かるってこともある。


話し合えばまた元に戻れる。


信じよう、最後まで。


自分と、


春くんを...。


そう決心してドアノブに手をかけた、


その時だった。


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