好き、なんだよ。
「やっぱりここだったか」
突然声を掛けられた。
声を聞けば分かる。
手の届かない彼だ。
「今日こそはちゃんと話を聞きたい」
「いや、でも夏に話したじゃん」
「あれが全てじゃないだろう?」
バレてたんだ。
だけど何で?
何でこの鈍感くんに分かるの?
さては...。
「森下から聞いた話と違う。どっちかが嘘をついてる。嘘をつくのが得意な朽木ならやりかねないなと思って」
「相変わらず酷いね。私のこと嘘つき呼ばわりなんて」
「それはいいから、ちょっと時間くれ。どうせ暇だろ?」
暇の前提で話を進めているようだけど、私だって暇じゃない。
両親が離婚して、おそらく普通の高校生の何倍も忙しい。
だけど、まあ、家にも帰りたくないし、
今日でお別れみたいなもんだし、
付き合ってあげるとするか。
なんて、上から目線だと怒られるな。
突然声を掛けられた。
声を聞けば分かる。
手の届かない彼だ。
「今日こそはちゃんと話を聞きたい」
「いや、でも夏に話したじゃん」
「あれが全てじゃないだろう?」
バレてたんだ。
だけど何で?
何でこの鈍感くんに分かるの?
さては...。
「森下から聞いた話と違う。どっちかが嘘をついてる。嘘をつくのが得意な朽木ならやりかねないなと思って」
「相変わらず酷いね。私のこと嘘つき呼ばわりなんて」
「それはいいから、ちょっと時間くれ。どうせ暇だろ?」
暇の前提で話を進めているようだけど、私だって暇じゃない。
両親が離婚して、おそらく普通の高校生の何倍も忙しい。
だけど、まあ、家にも帰りたくないし、
今日でお別れみたいなもんだし、
付き合ってあげるとするか。
なんて、上から目線だと怒られるな。