好き、なんだよ。
「ちょっとさぁ、どけてくんね?俺らここに飯食いに来たの」


「用がないならどけどけ。しっし」


「ったく、うるせー夫婦だな~」



工事現場の作業員と見られるおじさん3人衆に色々言われ、私は顔を真っ赤にして避けた。


恥ずかしすぎるよ...。


カップルでもないのに夫婦だなんて。


今さらそんな風に間違われたって切なくなるだけだ。



「朽木、行くぞ。オレらはあっちだ」



私をリードしてるつもりだけど、しっかり頬が完熟トマトになっているのを見てくすくす笑ってしまったのだった。


< 401 / 509 >

この作品をシェア

pagetop