好き、なんだよ。
由紀ちゃんの言っていることは全て正しいと心から思える。


きっと色んな経験をしているから言葉に深みがあるんだ。


厳しい意見もあるけどそれが由紀ちゃんの優しさだって分かってる。


だから私は由紀ちゃんの言葉を信じる。


由紀ちゃんを信じる。



「由紀ちゃん。私...頑張る。正直に生きる。もう嘘はつかない」



私がそう宣言すると由紀ちゃんは大きく2度頷いた。



「そう。それでこそあたしの親友。じゃあ、あたしはそろそろ行くわ。これからクラス会やるらしいし。奈和との卒業祝いはまた後日」


「うん」


「最後まで奈和らしくね。じゃ、また」



由紀ちゃんが去っていった後、私は深呼吸をした。


そして、涙が溢れない内に春くんに電話をかけた。



「もしもし、春くん?あのね、話があるの。屋上に来てもらえるかな?...待ってるよ」




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