好き、なんだよ。
春くんは直ぐ様飛んできた。
「奈和ちゃん、話って何?」
私は間髪入れず頭を下げた。
「ごめんなさい!私、ずっと好きな人がいるの。春くんといてもその人のことを考えてたりして春くんだけを見ることが出来なかった。まだ...まだ好きなの。忘れられないから...別れて下さい!」
一気に吐き出した私に彼はそっと一言呟いた。
「最後のわがまま聞いてもらってもいい?」
春くんはカメラを取り出して私に向けた。
「人生の中で1番の笑顔をください」
私はその注文にすかさず応じた。
ダブルピースで歯を見せて笑った。
――カシャッ。
それが私と樋口春樹くんの最後の1枚になった。
「奈和ちゃんが俺のことを振ったのを後悔させるくらい良い男になるから。じゃあ、またね」
「奈和ちゃん、話って何?」
私は間髪入れず頭を下げた。
「ごめんなさい!私、ずっと好きな人がいるの。春くんといてもその人のことを考えてたりして春くんだけを見ることが出来なかった。まだ...まだ好きなの。忘れられないから...別れて下さい!」
一気に吐き出した私に彼はそっと一言呟いた。
「最後のわがまま聞いてもらってもいい?」
春くんはカメラを取り出して私に向けた。
「人生の中で1番の笑顔をください」
私はその注文にすかさず応じた。
ダブルピースで歯を見せて笑った。
――カシャッ。
それが私と樋口春樹くんの最後の1枚になった。
「奈和ちゃんが俺のことを振ったのを後悔させるくらい良い男になるから。じゃあ、またね」