好き、なんだよ。
朽木はオレや夏音とは違って地元の公立中に進学し、高等部からこの学園に入学して来た。



「あれ?朽木さんだ!」


「あっ...」


「覚えてる?わたし、栄木夏音」


「もちろん覚えてるよ。1年間よろしくね」



去年の4月。


2人が感動の再会を果たした後でオレも挨拶をした。



「よっ!オレのことはもちろん覚えてるよな?」



朽木はちょっと頬を赤らめて微笑んだ。



「香西玲音くん」


「ちゃんと覚えてんじゃん。よろしくな、朽木!」


「うん、よろしく」



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