好き、なんだよ。
「ねえ、さっきから何やってんの」
「ああ。部活紹介の動画編集」
「へえ、すごいね!これ全部樋口くん1人でやったの?」
「撮影は正木先輩。俺は編集」
私が感心している横で由紀ちゃんの頬が膨れ上がる。
「ねえ、待って。吹部来てなくない?」
「まだ半分しか撮影してないから。残りはまた後日。夏休みの中学生向けのオープンスクール用だからまだ間に合う」
話を聞いているとなんか面白そうだなって思った。
手伝っちゃダメかな?
今まで所属だけさせてもらってほとんど何もしてないから、何かしら手伝いたい。
こんな私でも役に立ちたい。
「樋口くん。私もやってみたいんだけど、いいかな?」
樋口くんがジロッと私の顔を覗く。
こ、怖いよ、ちょっとだけ。
と思ったのも一瞬だった。
「いいよ。ちょうど撮影係りが不足してたんだ。ありがとう」
久しぶりにありがとうって言われて私は急激に嬉しくなる。
心なしか体がぽかぽかしてやっと生きている心地がした。
「ぐっちー、そこは素直に、俺は奈和とやりたかったんだよって言えばいいのに」
「なっ...!」
「ちょっと由紀ちゃん、樋口くんに失礼だよ。私なんか興味ないって」
と言いながら、樋口くんの顔をちらっと見るとプイッとそっぽを向かれてしまった。
だけどほんのりと耳が赤いように見えるのは私の錯覚かな。
とにかく、放送部の初仕事が決まったんだし、頑張らなきゃ。
話している間に乾燥してしまったご飯を無我夢中で頬張ったのだった。
「ああ。部活紹介の動画編集」
「へえ、すごいね!これ全部樋口くん1人でやったの?」
「撮影は正木先輩。俺は編集」
私が感心している横で由紀ちゃんの頬が膨れ上がる。
「ねえ、待って。吹部来てなくない?」
「まだ半分しか撮影してないから。残りはまた後日。夏休みの中学生向けのオープンスクール用だからまだ間に合う」
話を聞いているとなんか面白そうだなって思った。
手伝っちゃダメかな?
今まで所属だけさせてもらってほとんど何もしてないから、何かしら手伝いたい。
こんな私でも役に立ちたい。
「樋口くん。私もやってみたいんだけど、いいかな?」
樋口くんがジロッと私の顔を覗く。
こ、怖いよ、ちょっとだけ。
と思ったのも一瞬だった。
「いいよ。ちょうど撮影係りが不足してたんだ。ありがとう」
久しぶりにありがとうって言われて私は急激に嬉しくなる。
心なしか体がぽかぽかしてやっと生きている心地がした。
「ぐっちー、そこは素直に、俺は奈和とやりたかったんだよって言えばいいのに」
「なっ...!」
「ちょっと由紀ちゃん、樋口くんに失礼だよ。私なんか興味ないって」
と言いながら、樋口くんの顔をちらっと見るとプイッとそっぽを向かれてしまった。
だけどほんのりと耳が赤いように見えるのは私の錯覚かな。
とにかく、放送部の初仕事が決まったんだし、頑張らなきゃ。
話している間に乾燥してしまったご飯を無我夢中で頬張ったのだった。